記事一覧へ

短い動画を作るAIは何で選ぶかRunway・Pika・Lumaを納品条件で比較

不採用の試作と採用した動画のすべてを制作費に含める考え方を示す図
出力条件と採用までの消費を、編集部が選定のための図にまとめました。実測結果ではありません。

商品写真から短い動画を納品するなら、生成と修正を組み合わせるRunway、効果や置き換えを試すPika、参照画像や元動画から動きを作るLumaを候補にできます。先に決めたいのはモデルの順位ではなく、尺、縦横比、解像度、公開条件です。5秒の縦長動画を一本仕上げる例で、生成後に残る編集、試作を含む利用量、無料枠と透かしまで比較します。

商品写真から公開用ファイルまでの条件

EC担当者が、商品写真一枚からSNS向けの縦長動画を作るとします。商品をゆっくり見せ、最後に商品名と案内を載せたい場面です。写真を動かすだけでは、納品は終わりません。文字、音、書き出し、投稿先での表示確認も残ります。

表は横にスクロールできます

先に決める条件今回の試用例合格の見方
入力自社で利用許可を持つ商品写真一枚商品の形とラベルを確認できる
長さと比率5秒、9:16必要な場面が尺内に収まる
解像度納品先が必要とする縦長1080p相当生成時と最終出力の解像度を分けて記録
文字と音商品名と案内文、必要なら許諾済み音源表記が正しく、音量と権利を確認できる
公開条件商用公開でき、納品条件に合う出力プランの条件とファイルを照合する

これは比較用の課題設定で、三製品で生成した結果ではありません。商品形状の維持、ラベルの読みやすさ、動きの自然さは、実際に出力して評価する項目です。公式の最大解像度だけから、商品の細部が正しく保たれるとは判断できません。

写真から動きを生成し、商品の形を確認して文字と音を加え、動画を納品する工程
生成だけでなく、確認と仕上げを含む納品工程です。各製品が全工程を自動で行う意味ではありません。

生成と編集の機能を分けて比べる

2026年9月5日に確認した公式仕様です。比較対象は各社のWebアプリです。APIの価格や機能とは分けて見ます。Lumaは現行のLuma AppとRay3.2を対象にし、旧Dream Machineのプランを流用していません。

表は横にスクロールできます

比較項目RunwayPikaLuma
今回の生成候補Gen-4.5の画像から動画Pika 2.5の画像から動画Ray3.2の画像から動画
基本の生成尺2〜10秒5秒または10秒5秒または10秒
生成解像度の扱いGen-4.5は720p。4K化は後段のアップスケール480p・720p・1080pで利用条件と消費が違うDraftから1080pまで、モード・解像度で消費が違う
生成後の修正Edit Studioなどで既存動画を編集追加・置換・効果など機能別の操作Modifyで元動画の見た目を変更、Reframeで構図を調整
別に残る作業正確な文字、音、尺と納品形式の確認効果を付けた後の商品形状と文字の確認音声の追加や保持、文字、最終出力の確認

「動画を編集できる」という説明だけでは、同じ作業を意味しません。既存動画の背景を変えること、物体を追加すること、前後の画像の間を生成することは別の機能です。必要な修正を一つ決め、その操作を使うプランと消費を確かめます。

LumaのRay3.2は、テキストや画像からの生成で音声を直接生成する仕様ではありません。ModifyやReframeでは元音声を保持する説明があります。動画モデルの見た目だけを比較して、音付きの完成品まで一回で出ると見込まないようにします。

5秒の試作三案にいくら分を使うか

採用する一本だけでなく、不採用にした試作も生成の消費に含まれます。次は三案とも正常に生成でき、そのうち一案を採用する机上計算です。生成失敗への返金、追加編集、音声、アップスケールは含めていません。成功率や品質を測った数字ではありません。

表は横にスクロールできます

固定した条件5秒一案の消費三案を生成した消費この数字に含まれないもの
Runway Gen-4.5、720p12×5=60クレジット180クレジットアップスケール、追加の編集
Pika 2.5、720p20クレジット60クレジット別の効果、追加・置換など
Luma Ray3.2、720p100クレジット300クレジットReframe、追加編集など
Luma Ray3.2、1080p400クレジット1,200クレジット追加編集、音声の制作など

各社のクレジットは価値が違うため、180と60を比べて料金が三倍だとは判断できません。同じ納品条件に揃えた最終消費と、その枠を購入する契約額を合わせて見ます。720p生成の結果を拡大したものと、1080pで生成したものも、同じ品質だと決めつけないでください。

RunwayのStandardは月625クレジットなので、上記の三案180クレジットなら、編集分を除いて三セットで540クレジットです。四セットの720クレジットは枠を超えます。この算術は「月に必ず三本納品できる」という予測ではありません。必要な試作数が増えれば、本数は減ります。

表は横にスクロールできます

記録する費用残す数字記録する理由
試作作成した全案の消費不採用案も制作費に含める
修正追加生成と編集の消費初回生成だけの比較を避ける
仕上げ拡大、音声、別ソフトの費用納品までの合計を把握する
人の作業確認・編集・書き出しの時間安い生成でも手直しが多い場合を見分ける
正常に生成した三案のうち一案を採用しても、不採用二案を含む三案分が制作費になる計算例
3案とも正常に生成し、1案を採用する仮定です。成功率の実測でも、失敗時の請求規則でもありません。

無料枠と公開条件は同じ表で確認する

下表の有料価格は米ドルの月払い表示で、税や地域差は別です。年払いの月額換算を混ぜていません。各社とも機能やプランは更新されるため、契約直前に必要な出力条件を確認してください。

表は横にスクロールできます

候補無料・試用の扱い有料プランの入口公開前に確認する点
Runway125クレジットを一度付与。無料生成には透かしStandard月15ドル、625クレジット。年払いなら月額換算12ドル有料Standard以上は透かしなし。必要な生成モデルと出力形式
Pika現行Basicは無料、月80クレジット、Pika 2.5は480pStandard月10ドル、700クレジット料金ページとFAQで商用・透かしの条件が不一致
Luma現行はトライアルクレジットの案内Plus月30ドル、10,000クレジット有料プランは商用利用を掲載。現行の透かし条件と試用出力の扱い

Pikaの現行料金ページは各カードに商用利用と透かしなしのダウンロードを掲げています。一方、公式FAQに残るのは、商用利用や透かしなしをPro・Fancyに限定する以前の説明です。料金ページだけで無料の広告納品を確約せず、利用するアカウントの契約条件と提供元への確認を公開の前提にします。

Lumaも旧Dream MachineのFree・Liteと現行プランを混ぜると、商用条件を取り違えます。現行の有料プランで商用利用の案内があることと、無料トライアル出力をそのまま広告へ使えることは別です。未確認の項目を「透かしなし」「公開可」で埋めないでください。

なお、サービス上の商用許可は、持ち込んだ商品写真、人物、ロゴ、音楽の利用許諾まで与えるものではありません。素材の記録も納品物と一緒に残します。

商品の形と文字を最後まで確認する

試作の評価では、全体を一度眺めるだけでなく、冒頭、中盤、末尾を止めて元写真と比べます。ラベルの一文字、商品の輪郭、部品の数が途中で変わっていれば、その動画は商品説明として使えない場合があります。

表は横にスクロールできます

確認する箇所具体的な見方不合格のときに試すこと
商品の輪郭冒頭・中盤・末尾を元写真と比較動きを小さくする、参照条件を見直す
ロゴやラベル文字や図形が途中で変化しないか生成する範囲を見直し、正確な要素は後段で配置
動きと構図主役が画面外へ出ないかカメラ移動を減らす、構図を調整
文字と音桁、表記、音量、尺との同期編集ソフトで修正して再書き出し
納品ファイル比率、解像度、形式、透かし、再生契約と書き出し設定を確認

どのモデルなら何回で合格するかは、写真と動きによって変わります。試用記録には合格した案だけでなく、何を理由に不採用にしたかも残してください。次回の依頼で同じ種類の崩れが起きたとき、動きの指定を減らすか、別の制作方法へ切り替える判断に使えます。

一本を納品してから月額を選ぶ

初回の試用は、同じ写真、同じ5秒、同じ比率で最大三案までとし、上限を先に決めます。採用案に正確な文字と必要な音を加え、納品形式で保存し、投稿先または指定の編集ソフトで開くところまで通してください。これは編集部の試用提案で、今回の実測結果ではありません。

生成を見ながら既存動画も直すならRunway、効果や置き換えを短く試すならPika、参照画像や元動画から構図・動きを調整するならLumaを最初の候補にできます。ただし、公開条件が確認できないプランは、見た目がよくても商用納品の候補からいったん外します。

動画の納品条件と試作費の記録シートに全案の消費と仕上げ時間を残し、3サービスの比較表と照らし合わせてください。「生成できた一本」ではなく「公開条件を満たして渡せた一本」を、契約の判断材料にします。

参照リンク14件
  1. RunwayRunway 料金
  2. RunwayRunway 無料プラン
  3. RunwayRunway Gen-4.5の尺と消費
  4. RunwayRunway クレジットの扱い
  5. RunwayRunway 4Kへのアップスケール
  6. RunwayRunway Edit Studio
  7. RunwayRunway 利用権
  8. PikaPika 月払い料金と機能別クレジット
  9. PikaPika 公式FAQ
  10. PikaPika 利用条件
  11. LumaLuma 現行プランと生成単価
  12. LumaLuma Ray3.2の仕様
  13. LumaLuma 現行製品の公式説明
  14. LumaLuma 利用条件

2026年9月5日時点の公式資料を確認しています。仕様は更新される可能性があります。

この記事はここまで053

このテーマで使うツールを探す

以下は公式情報にもとづく紹介です。この記事で各製品を実機検証したことを示すものではありません。

Runwayの公式紹介画像Runway生成AIで映像素材を作るPikaの公式ロゴPika画像や文章を短い動画に変えるLuma Dream Machineの公式紹介画像Luma映像の動きと場面を生成するCaptions公式のサービス紹介画像Captions動画に字幕とAI編集を加えるWisecut公式のサービス紹介画像Wisecut長い動画を短く自動編集するCapCut公式のサービス紹介画像CapCutタイムライン編集と自動字幕・テンプレートAsync公式アイコンAsync音声と動画を収録・編集し、配信素材へ整えるAnimaker公式のサービス紹介画像Animakerアバター動画作成とシーン・音声編集
関連サービスを比較する →

この作業を終える便利ツール

登録は要りません。ファイルも文章もブラウザの中だけで処理し、外へ送りません。

動画切り出し・音声書き出し動画を編集する字幕タイムコード変換字幕を点検する

この用途の入口

この記事が扱うのは、「小規模チームで短い動画を1本仕上げる」という仕事の一工程です。素材と公開先の決め方から、切り出し、字幕、音声、書き出し、配信までの手段を一枚にまとめた入口があります。

小規模チームで短い動画を1本仕上げる

次の記事

日本語の議事録AIを選ぶ前に比べたいこと Notta・Otter・Firefliesの録音と無料枠

関連記事

転記と通知の自動化はどれを選ぶか Make・n8n・Zapierを運用と課金で比較

文字入り画像を仕上げるAIツールの選び方 Canva・Firefly・Midjourneyを比較

出典のある調査メモを作るAIの選び方 ChatGPT・Perplexity・NotebookLMを比較